マイラスト その四
- 2008/05/26(月) 21:13:41
2週間後に電話すると、靴はレディだととの事。
早速お店に向かう事に。
ベルを鳴らすと中から、いつもどおりゆっくりと登場しました。
早速仮縫い用の靴を履かせてもらおうと急いで中に入れてもらいます。
ライニングだけだからと聞いていたので
キャンバスか何かで出来た靴が出てくるかと思ったら、
白い革で出来た靴が出て来ました。ちゃんとストレートチップになってます。以前私がイギリスから輸入した白いストレートチップにそっくりです。良く見ると、それよりもモミ革の風合いはずっと良い気がします。

初めてのビスポーク仮縫いの感想は、『靴下』です。
色が白というのもありますが、履き心地は靴下と全く変わらないようなフィット感でした。これにレザーソールがついても履き心地はそれほど悪くならないだろうと思います。
おじいさんは入念に足をチェックしてくれました。
左足の外側のソールが少し大きいのと、右足のくるぶしに掛けての
ラインがフィットしないので、その部分を修正する事になりました。
そのまま木型を持って隣の部屋へ。ヤスリで削ってくれました。
やはり工房の中でフィッティングすると早いですね。

最近、自分で計測した情報を送って靴を作ってもらう事も
できるようですが、そうした場合にはこの仮縫いの時の修正が
できないのが残念です。
Jan Kielmanというところもポーランドの人のようですね。
http://www.kielman.pl/en/index.php
ここもネットでのオーダー靴ですね。
最後に革選びを行いました。
あまり良い革が無いと思っていたのですが、
たくさんある在庫(3部屋分ぐらい)の中を探すと
意外と程度の良いものが見つかりました。

これなら、なかなかの靴ができそうです。
エレガントというよりは無骨な感じになりそうなので、
ジャケットスタイルに合わせる予定です。
試着を済ませて、雑談やらをしているなかで
仮縫いの靴(白い靴下)の話になりました。
私が、とても履き心地が良いと シゲシゲと見つめていると
お土産にくれると言ってくれました。
じゃあスリッパとして使います、たぶんチャーチのスリッパよりも
ずっと良いと思うとコメントすると。
じゃあせっかくだからソールもサービスで今度来るまでに付けとくよと。
なんだか至れりつくせりです。
ビスポークのスリッパ、、、なかなか履いている人は少ない気がします。スリッパ、木型、靴の3点で日本円で8万円、、、安い。。。
おじいさんのお店ではインフレが無いのだろうか、、、
realとnominalの事ばかり気にする自分がバカバカしくなって来ました。
次にお店に行くのは2ヶ月ぐらい先でしょうか?
なかなか気軽に行けませんが、とても楽しみです。
実はもうこの時点で、次のオーダーの事で頭が一杯になって来てます。
マイラスト その三
- 2008/05/26(月) 20:32:17
今度こそ本格的に椅子に座らされて、例のごとく靴屋にある足置きに
(よくロイドフットウェアやウエストン等にある角度のついた足置きです。)
足を載せて採寸がスタートしました。
まずは紙の上に足を置いて足型を取ります。
その後、メジャーで足の周囲を測ります。
何回測ったか忘れましたが、4回ではなく、なんだか交差させて
測っていたような気がします。
その後足の甲やカカトを手で触られて確認されました。
なんでも私はアーチが小さく扁平足ぎみだとか。
西洋人との違いではないかな?と疑問に思いつつもフムフムと
聞き役に徹しました。
なんでも彼は89歳でもともとはポーランドの出身との事。
第二次世界大戦でドイツの侵攻を受けた時の話、
その際に弟一人を残して家族全てが殺された話迫力があり、
又、日本の事についても考えさせられました。
彼から聞いたウィンストンチャーチルの話はとても興味深いものでした。この辺りの政治的な話は日本では聞く事はまず難しいでしょう。
靴の話に戻しますが、靴はブラウンのストレートチップ、ウェルト製法、レザーソールで注文しました。製法について話をすると
『若いのに詳しいな?』という反応。ベルサイユ条約の頃から生きている彼からしたら確かに私は本当に若いですね。
その後結局、1時間ぐらい彼の話を聞いてお店を後にしました。
2週間後に仮縫いに来いとの事。
続く
マイラスト そのニ
- 2008/05/26(月) 20:00:15
工房の中に通されると、直ぐに椅子に座るように促されました。
サンクス!と答えて椅子に座ると おじいさんはいきなり採寸を始めました。
まだオーダーするとは決めていないのに、
Wait a moment, I would like to see your shoes first!
とりあえず靴を見せてもらわない事にはコミットできません。
(しかも値段も聞いてない状況で)
作りかけの靴を見せてもらったところ、
ちゃんと木型に入れて作っているようです。
一方、革のクオリティは良くない、日本で言えば1万円代の
革靴の革のクオリティといったところでしょうか?
う〜ん、これは作る必要は無いか、、、と思ったものの
値段を一応聞いて見ることにしました。
How much for a pair of shoes here?と聞くと
Very expensive!との事
で結局いくらなの?と聞いたところ日本円にして6万5千程度。
正直安い。
ラストから作っての価格?と聞くとラストは別料金との事
でも日本円で1万5千円程度。
安い。JM ウエストンのシューツリーとほぼ同じ値段で
自分の木型が作ってもらえるとは、これは朗報。
木型でオーダーした後の木型もらっても良い?
と更に大胆な質問をしたところ、快諾!
私の中の常識では、オーダーした靴屋にストックされる為
オーダー主が木型をもらう事は難しいものと思っていましたので
意外でした。(もちろん交渉するつもりではいましたけれど。)
という事で木型からフルオーダーする事となりました。
日本円で8万円程度です。
もらった木型はマイラストとして持ち帰る予定です。
これさえあれば、今後、靴屋にこの木型を持ち込んで靴を作ってもらう事もできそうです。
続く。
マイラスト その一
- 2008/05/25(日) 21:41:33
今、某国某所でビスポークで靴を作っています。
伝統的な英国的なところで作っている訳ではないので、
ビスポークというのが適当かどうかは分かりませんが、
とりあえず、フルオーダーで木型(ラスト)から作ってもらってます。
その小さな工房は、主に足に問題がある人向けに靴を作っているらしく、矯正用の靴が多くあります。
オールデンなどもこうした矯正用の靴を作っていたので、
別にオーダーメードの靴屋としては不思議ではありません。
ある日私が寂れた小道を歩いている時に、
Bespoke Shoesと消えかかったペンキの文字が
家の壁に書かれていたのを見つけたのが始まりでした。
人が住んでいないかも知れない程古い、お店ではない普通の家でした。
結局その時は、結局ベルを鳴らさなかったのですが
後日思い切ってベルを鳴らしてみました。
反応はしばらくなかったので、帰ろうとしたところ
中からおじいさんが出て来ました。革のエプロンをしています。
(大体靴の職人さんは革のエプロンをしている気がします。
少なくとも私がこれまで見てきた人はよくしてました。)
『なにか用か?』とおじいさんが言うので、
とりあえず『ちょっと靴に興味があって、、、』と無難な返答をしたところ『中にどうぞ』と家の中に招かれました。
不安な気持ちになりながら通路にも革が置いてある小さな家に通されました。
続く
ベルトとチーフの色について思っている事
- 2008/05/16(金) 19:29:22
暖かくなり、ジャケットだけで過ごす時間も増え、ベルトやチーフが目立つ季節になって来ました。
今回はこの二つの色合わせについて、私が常日頃考えてる事です。
ネクタイとチーフの色は同じしない、退屈だから。
と良く言われてます。
又、ベルトと靴の色は完全に合わせる必要は無い。
とも言われてます。
その理由は、多分ワザワザ組み合わせた感じが目立ってしまうからなのではないかと思います。
赤のネクタイに赤いチーフの人も見た事があるのですが、
これは目立ちすぎで、同じ色の面積が大き過ぎてしまい、
良く見えませんでした。どこを見て良いのか分からないような、
なんだか焦点が定まらないコーディネートになってた気がします。
ベルトの色もこれが悩む所で、全く同じ色のベルトをしていると
これは意図的な感じがするのと、又同時に足とベルトの色の
相乗効果で随分と際立った感じを与えてしまう気がします。
(ジャケットをいつも閉じていれば良いのですが。)
特に明るい茶系のベルトではそうなる気がします。
主役ではないベルトと靴が目立ち過ぎてしまうのが、良くない所だと思います。
というわけで、チーフは違う色にして主役と脇役をしっかりさせる事、ベルトと靴は(茶系では)色は微妙に外すのが大切かと思います。

